今日は寒いね〜みたいな話を始めた。手がかじかんでーとかそんな話だったと思う。

彼は突然「俺今日寒いけど変なんだけど右の手と左の手が温度が違うんですよね〜なんか片方があったかくて片方が冷たいんですよ〜」

という謎の発言（笑）

その時点で瞬時に私は感づいてた。隣に私がいて他2人は机こそ向かいだが少し遠い。

マズイもしかしたらほら〜と手を触るかもしれないと……内心は嬉しいんだけど流石にＢ子先輩がいる前でそれは………と動揺していた。

まぁ彼にとってはたいしたことないし周りの人も何も気にしない他愛もない会話の他愛もない行動だろう。

でも私は男の人に手を触られるのなんて全く慣れてない。

そういう手が冷たい〜とかいう状況の時女の人の手を触るのさえためらうし触って良い？と聞いてから触ったりする。

すると彼は両手のひらを前に出してほら〜と私の前に出してきた。

とにかく男経験もないし、旦那以外手を触るとか握られるのすらないのだ。たまに冗談で抱きつかれたとかはあるけどホントに拒否して来たのでまったくない。人生43年で旦那以外は1度も。

ましてや自分から触るなんて全くあり得ない。

あり得ないのに彼はハードルを上げてほら〜と手を出した……ということは触れということ。

瞬時に私は「いや〜見ただけじゃわからんがな！」

という普通の女の子ならしないようなツッコミをする。普通にちょっと触るだけなら違和感ないのに。

余計に意識してますと自分で言ってしまってるようなもんだ。

でも私にはものすごい高い高いハードルだったのだ。

そして彼の方を向いていたのを前へと向き直そうとした時、

机の上に置いてた私の手の甲に片方ずつ手をほんのちょっとずつだけ触るように重ねた。

（マジか～マジでやるのか〜てか私うまいこと拒否したつもりなんだけど。そして角度的にちょうどＢ子先輩に見える位置でやってるんですけど😨

そりゃ二人きりなら私だって拒否しないで手を触るくらいはできたけど、まさか向こうからやってくるとは思わなかったわ〜）

と動揺に動揺しまくり、うつむき加減に固まってしまった。

彼は「ね〜なんか違うでしょー？」みたいに無邪気に聞くけど

自分でもどう返していいかわからず「いやどっちも冷たいから」とツッコミ彼の目も見られずホントに恥ずかしがってた。

そんな表情もＢ子先輩やら彼も見ていたはず。

A子さんは私さんはうつむいてたよ〜と言ってて手を触ったことは見えなくてあんまりわからなかったみたいだけど、Ｂ子先輩も見えたかはわからない。

とにかくホントに恥ずかしくなりその後も彼とは何も話せずにいた。